江之島の弁天様
桜島方面から国道220号を垂水方面へ走らせると右前方に小さな島が見えてくる
今日のお話はその島「江之島」が舞台のお話です。
昔、ふか九郎というかどわかし(拉致・誘拐犯?)が出没してたそうです。
娘をさらっては船に乗せ売買していたそうな。
ある年のこといつものように娘をさらい船に乗せ錦江湾に。
するといつの間にかあたり一面が霧で右も左も見えない。
途方にくれていた九郎に一人の娘が話しかけたそうな
「ふか九郎どん、あたいは(私は)ここん生まれだからこのあたいの(辺り)の海はよおしっちょっで、
あたいの言うとおり船を動かっしゃんせ」
ふか九郎は娘の言うがままに船を動かし、島についた。
するとあたりが晴れわたり、島の役人が九郎を捕まえた。
「あん 娘はどけいったか?」ふか九郎は辺りを見渡した。
どこにも娘は見当たらない。ふと島のお堂をのぞくと娘そっくりの弁天様が....
おしまい