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第8回鳥追い船の話
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◆鳥追い船の話
JR川内駅をおりて2分くらい歩いたところに、鳥追町という地名がある。このお話は室町時代このあたりで本当にあったお話。日暮丘というところに日暮長左衛門という地主さんが住んでおったそうな、柳御前という奥様と一緒に仲良く暮らしており二人にはキタという娘と花若丸という息子がおった。 この長左衛門に家来の中に横淵左近尉(よこぶちさこんじょう)というものがおった。この男、長左衛門が大嫌いで今にこの屋敷を乗っ取ってやると思っていた。左近尉は他の家来を仲間に入れ奥様の柳御前の悪口を色々言って屋敷から追い出そうと計画した。この噂を聞いた長左衛門は初めのうちは気にすることもなく平然としておったが、何度も聞かされているうちにほんとかな?と思いはじめ、柳御前は子供たちを残し里に帰してしまわれた。 その後左近尉の世話でおくまという女が後妻として迎いいれられた。このおくまという女は左近尉以上の女で、恐い女であった。ある日のこと、子供たちが遊びに夢中になり継母であるおくまが呼んだのに気がつかず、帰りがおそくなった。怒ったおくまは、火鉢の中で真っ赤にやけた火箸を二人に.....生傷が絶えない生活が続いた。 このころ、この周辺では毎年稲の収穫時期になると、悪さをするすずめを見張るため、鳥追い船という船を川内川に浮かべ鐘や太鼓を鳴らしながら追うという風習があった。この仕事は朝から夕方までの重労働。左近尉とおくまは話し合い2人をこの仕事をさせることになった。ある日のこと疲れた2人は鳥追船に乗りお母様のことを考えていた。どうしても逢いたい。船を漕いで向こう岸のお母様の実家に行こうと思い立ち夢中でおかあさんのもとへ...「おか〜〜〜〜〜〜〜さんおかあさ〜〜〜〜〜ん」ようやくたどり着いた二人は短い時間であったがおかあさんに甘えることができた。 このことを知った継母のおくまは、怒り、二人を家にはいれなかった。夜露にぬれながら二人は思ったあの星の下に母さんはいるのね。あの星はおかあさん星ね。おかあさんがおいで、おいでとよんでるよ。おかあさんのとこに行こう。二人は手と手をつないで、魔の淵と呼ばれる川の淵に飛び込んだ。 翌朝になって要之助と与次兵衛という家来が、心配して探し回った。二人の遺体は手と手をにぎりあって川に浮かんでいるのを発見した。急いで長左衛門がかけつけ二人の前で跪き「おとうさんがわるかった」泣きじゃくった。やがて夢から覚めたように、「あの二人を成敗しなくては...このままでは...」と屋敷に帰ると2人の首をはねようとした。そこへ話を聞きつけた柳御前がかけつけ、二人を殺してもなにも解決されません命だけは助けてあげましょうと助言した。こうして二人は命は助けられたが何時の間にかこの地からは姿を見ることはなかった。このあと柳御前と長左衛門は仲良くくらしたとさ。そののちキタと花若丸の墓は鳥追いの森とよばれるようになったとさ。
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