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昔、樋脇には玄心、玄参という兄弟の動物のお医者さんがいました。
この二人に掛かればどんな動物もすぐ元気になったそうで、その噂が薩摩のお殿様の
耳にもはいったそうです。ある日殿様は家来に行って二人を城にお呼びになった。
あまりにも身なりが粗末だったので殿様は二人をからかうため死んだ自分の白馬の
皮をふたりの前に差し出し、この馬を生き返らせてみよ。と無理難題を二人に与えた
困ったふたりは相談をして薬草をあつめ、死んだ馬に塗り始めた。すると
不思議なことに馬がいきかえるではないですか?よろこんだ殿様は褒美を二人にとれせました。
しかし、これを愉快に思わなかった人がいました。殿様の係り付けのお医者さんです
二人が城をでると追手を差し向けました。それを知った二人は逃げました
ちょうど宮之城の山崎のあたりで追手につかまりバッサリ切られてしまいました
生き絶え絶えの声で「水、水をくれ〜〜」と集まった農民に声を掛けますがだれも
水を与えません。見かねた子供たちが水を飲ませてやりました
「ありがとう、おまえたちの優しさははすれないよ。私たちが死んだら誰かお賽銭を
供えてくれるからこのお賽銭は子供たちのためにつかいなさい」と遺言をのこし亡くなった
それから荒瀬の集落だは二人がなくなったこの場所にお堂をつくり3月18日に毎年お祭りを
するようになったとさ
おしまい
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